REMOLDING HELMET
赤ちゃんの頭を矯正するヘルメット治療とは?
赤ちゃんの頭を矯正するヘルメット治療
スターバンドのヘルメットに限らず、今まで10,000人以上ご相談いただいた中から、
赤ちゃんの頭の形を矯正のヘルメット治療に関する一般的な疑問や悩みで多いものを
実際にヘルメット治療時の流れや費用等をスターバンドの例も交えてご説明しています。
ヘルメット治療とは
オーダーメイド型のヘルメットを装着し、
頭の形のゆがみを整える
ヘルメット治療とは、赤ちゃんの頭の形のゆがみを改善するために、赤ちゃんの頭の形に応じたオーダーメイド型のヘルメット装着し、向き癖などによって起きた頭の形のゆがみを整えていく方法です。
強いゆがみが起きている場合でもヘルメット治療を続ければ次第に赤ちゃんの頭の形が整っていきます。
ヘルメット治療は何のためにするのですか?
ヘルメット治療の目的は「頭の形のゆがみの矯正」です。
ヘルメット治療の目的は「頭の形のゆがみの矯正」であるため、すでに頭の形がゆがんでしまっている赤ちゃんに効果があります。
赤ちゃんの頭の形のゆがみの原因は「病的要因」と、寝癖・向き癖などの「位置的要因(外的要因・位置的頭蓋変形)」と大きく二種類に分類されます。
ヘルメット治療とは具体的にどんな治療・どのような仕組みですか?
ヘルメット治療では、赤ちゃんの頭の形を計測し、
ヘルメットをかぶせて、頭の形を標準的な状態に戻します。
ヘルメットの治療方法は、まずは赤ちゃんの頭を正確に計測をして、ヘルメットをかぶせて標準的な状態に戻す治療法です。
ヘルメットは一つ一つ赤ちゃんの頭の形に応じてカスタマイズされるため、赤ちゃんの頭を理想的な形状に成長を誘導をするのと、ヘルメット治療中にも定期的に計測を行い、微調整をして理想的な形状にします。
基本的にヘルメット治療は赤ちゃんの頭が柔らかい生後3カ月(定頸後)から18カ月までの赤ちゃんが対象になります。
月齢が進むほど治療が難しくなります。
- ※ヘルメット製造メーカーによって対象期間が異なりますので、詳しくは各ヘルメット製造メーカーにご確認ください。
ヘルメット治療をする必要性に関して
赤ちゃんの頭の形の矯正ヘルメット治療の必要性・安全性について解説しています。
赤ちゃんの頭の形は自然に治ると言われましたが…
変形度合が軽い場合は、工夫次第で変形が緩和していく可能性はあります。
ただし、「ほっといても」ではなく、能動的な工夫が必要です。
変形度合の軽い場合には、まだ頭の成長が活発な時期に体位変換やタミータイムの工夫で変形は緩和していく可能性はございます。
ただし、「ほっといても」ではなく、能動的な工夫が必要です。
頭の成長があとどれだけ残されていて、その成長を形成が不十分な場所(扁平部分)にいかに優位的に導けるかということが重要です。
ヘルメット治療はどのような場合に必要なのですか?
寝癖・向き癖などの「位置的要因(外的要因・位置的頭蓋変形)で頭の形がゆがんでいる場合、
ヘルメット治療の検討をおすすめします。
赤ちゃんの頭の形のゆがみの原因は「病的要因」と、寝癖・向き癖などの「位置的要因(外的要因・位置的頭蓋変形)」と大きく2種類に分類され、
主な頭のゆがみの種類になります。専門用語としては「頭蓋変形」という言葉で表現します。
頭蓋変形とはいわゆる頭の形がいびつになる症状のことをいいます。
- ※ヘルメット治療は原則として、向き癖等が原因の「位置的頭蓋変形」及び「術後の頭蓋縫合早期癒合症患児」を対象としております。
位置的要因(外的要因・位置的頭蓋変形)の場合
斜頭・斜頭症
赤ちゃんの頭の形を上から見たとき、斜めにゆがんでいたら斜頭症である可能性があります。
原因は子宮内の環境・出産時の衝撃・向き癖などが考えられます。
短頭・短頭症
赤ちゃんの頭の形を上から見たとき、後頭部に丸みのない状態です。
いわゆる「絶壁」と呼ばれる形状です。短頭症になりやすいのは、ずっと仰向けで寝ている赤ちゃんで、常に後頭部に圧力が加わるため、頭と床の接地部分が真っ平らになってしまいます。
長頭・長頭症
赤ちゃんの頭を上から見たときに前後方向が極端に長い形状が、長頭症です。吸引分娩やNICUで過ごす時間が長いと頭が前後に長い形状に変化する場合があり、長頭症になるケースもあります。
短頭+斜頭症(複合型)
斜頭と短頭の特徴を併せ持つ歪みです。
赤ちゃんのあたまを横から見た時、左右で見え方が異なり、短頭症に見えたり見えなかったりします。
病的要因の場合
頭蓋骨縫合早期癒合症
頭蓋骨縫合早期癒合症(ずがいこつほうごうそうきゆごうしょう)は、脳の発達が不十分なうちに頭蓋骨が癒着してしまう病気です。
水頭症
頭の中に溜まっている髄液の生産、循環、吸収の障害から頭が異常に大きくなってしまう病気です。
「外的要因・病的要因」の詳細な説明は下記のページをご覧ください。
【星の子だより(コラム)】赤ちゃんの頭の形は自然に治る?治療方法は?ヘルメット治療は誰でも受けられますか?
スターバンドの場合、適応時期は生後3か月から18か月までの期間です。
スターバンドの場合、適応時期は、生後3か月から18か月までの期間です。
赤ちゃんの頭の形が気になる場合は、お早めにご相談ください。
- ※FDA(アメリカ食品医薬品局)では、この範囲に満たないあるいは超える月齢の位置的頭蓋変形の乳幼児にリモルディングヘルメットを適用することは禁忌となっています。
ヘルメット治療の安全性・副作用に関して教えてください
ヘルメット治療は大きくなり過ぎたところを維持するために抑え、
扁平部分に理想の空間を作り、その空間へと今後の成長を導くというシンプルな治療方法です。
ヘルメット治療で一番心配なのは脳の発達に悪影響等を及ぼすのではないかと声が多いです。
ヘルメット治療は「頭の突出部を押す」のではなく、大きくなり過ぎたところを「維持するために抑え」、「扁平部分に理想の空間を作り」、「その空間へと今後の成長を導く」というシンプルな治療方法です。
外力や締め付けによる矯正ではなく、脳の成長自体を阻害することはありません。変形が起きたメカニズムを逆方向にそのまま利用しているだけで、もしこれが弊害を来すとすれば、変形が起きている時点で既に問題があるということになります。
ヘルメット治療の副作用としては皮膚トラブル(あせも等)が出る可能性があります。
常にヘルメットを清潔にしていただくのと、かかりつけ医にご相談いただくことで治療は継続できます。
リモルディングヘルメット世界トップシェアブランド「スターバンド」はアメリカ食品医薬品局・FDA(日本の厚生労働省に当たる機関)が510kとして認めるクラスⅡ医療装置で、Orthomerica社はMDSAP及びISO-13485を取得している国際的にも信頼性の高い企業になります。
理想的な成長空間
ヘルメット装着している状態を頭の頂点から見た図
頭蓋形状矯正ヘルメットの歴史・種類・違いについて
頭蓋形状矯正ヘルメット(リモルディングヘルメット)の歴史・種類・違いについて解説しています。
頭蓋形状矯正ヘルメットの種類を教えてください
頭蓋形状矯正ヘルメット(リモルディングヘルメット)は、
「アクティブタイプ」と「パッシブタイプ」に分けられます。
頭蓋形状矯正ヘルメットはリモルディングヘルメットとも呼ばれ、乳幼児の頭蓋骨の歪みをRemolding(再成形)するためのヘルメットです。
リモルディングヘルメットと称される製品を扱う会社は数十社に及び、その多くは米国にて展開しております。
流通している頭蓋形状矯正ヘルメット(リモルディングヘルメット)各製品は、「アクティブタイプ」と「パッシブタイプ」に分けられます。
このタイプ
アクティブタイプ
長所
- 突出部のホールド力が高いため矯正力が高い
- 内層のフォーム材の細かい調整が可能
- 月齢が高くても全ての変形タイプに効果を発揮
- 国内のみならず世界中でフォローアップが可能
短所
- 水洗いが一部できない
- パッシブタイプに比較して重いタイプもある
- 専門の技術者による調整が必要
パッシブタイプ
長所
- 軽いタイプがある
- 水洗いが可能なタイプがある
- 着脱がしやすい製品もある
- 製品によっては調整が容易なタイプもある
短所
- 赤ちゃんの動きによってズレやすく脱げやすい製品もある
- 微調整ができないため矯正力が低く月齢に応じて複数個必要となる場合がある
- 製品によってはクッション材が剥がれたり、誤飲のリスクになる場合がある
スターバンドは日本では唯一のアクティブタイプの頭蓋形状矯正ヘルメット(リモルディングヘルメット)になります。
スターバンドのアクティブタイプに関しては内側にクッション材の交換等で赤ちゃんの頭の成長に応じて調整するのではなく、
ヘルメット自体を義肢装具士がカービングマシンを使ってミリ単位で調整しながら、赤ちゃんの頭の成長に応じて都度、フィッティングを行います。
アクティブタイプはカービングマシンで内側のフォーム材をミリ単位で調整することができる為、ヘルメットと赤ちゃんの頭とのフィッテイング精度が高く、成長に合わせて調整が可能で、1つのヘルメットで継続的に治療ができます。
ヘルメット治療の歴史について教えてください
ヘルメット治療の歴史は仰向け寝運動が関係!?
頭蓋形状矯正ヘルメット(リモルディングヘルメット)治療は、米国のClaren博士(Orthomerica社と共同でスターバンドを開発)が斜頭症であった自身の赤ちゃんに利用したことから始まり、その文献が発表された1979年以降から多くの医療従事者の間でも行われるようになりました。
当時、欧米では乳児のうつ伏せ寝に起因する突然死が急増したために、1992年に仰向け寝運動が展開されておりましたが、
これが乳児の後頭部頭蓋変形発症が急増する結果をもたらし、ヘルメット治療の需要が更に高まりました。
1998年、FDA(米国の厚生労働省にあたる機関)は頭蓋形状矯正ヘルメット(リモルディングヘルメット)をクラスⅡと定め、厳しい規制基準を設け、製造販売には「510(k)」と称される認可が必要になり、以降、どの施設においてもヘルメット治療の提供中止を余儀なくされました。
2000年、Orthomerica社は「510(k)」認可を取得し、スターバンドを世に送り出しました。
リモルディングヘルメットの分野で、この「510(k)」認可を4部門に渡り複数回も取得・更新しているのは世界で唯一Orthomerica社
になります。
もちろん、実績も随一、他社製品を大幅に凌ぎ、現在でも頭蓋形状矯正ヘルメット(リモルディングヘルメット)利用数、世界トップシェアを誇っております。
「スターバンド」はどれくらいの赤ちゃんが利用しているのですか?
頭蓋形状矯正ヘルメット「スターバンド」は、世界28ヵ国・60万人以上※の赤ちゃんが利用しています。
スターバンドは2000年から60万人以上が利用している頭蓋形状矯正ヘルメット(リモルディングヘルメット)の草分けでもあり、世界屈指のシェアを誇るブランドです。
また日本では唯一のアクティブタイプの頭蓋形状矯正ヘルメット(リモルディングヘルメット)になります。
赤ちゃん一人ひとりに合わせたカスタマイズにより、頭の変形タイプにかかわらず幅広く治療できます。
ヘルメット治療中も楽しめるように50種類以上デザインから、赤ちゃんに合ったデザインを選ぶことができます。
スターバンドの詳細は「スターバンドについて」のページをご覧ください。
- ※2024年1月現在
頭蓋形状矯正ヘルメットを選ぶ上でのポイントを教えてください
頭蓋形状矯正ヘルメットはホールド力が重要です。
頭蓋形状矯正ヘルメット(リモルディングヘルメット)は各メーカー多数ありますが、選択肢のポイントの一つとしてホールド力に注目することをおすすめしています。
ヘルメット治療においてホールド力はとても重要です。
ホールド力が高いということは偏平側を効率良く改善ことができ、結果的にヘルメット治療を短期間で終わらせることができるメリットがあります。
逆にホールド力の乏しいヘルメットの場合、装着時の不快感が継続するのと、突出部の不要な成長を防ぎきれず、非効率な治療進捗を辿ることとなり、その結果、治療期間が長くなり、複数のヘルメットが必要となります。
またホールド力が高いとしっかりと矯正するので、結果として頭の形の突出部のホールド力が強いので、高月齢の開始でも効果を発揮できます。
ホールド力とは
ホールド力とは、頭の突出部分の形をキープする力のこと
ヘルメット装着している状態を頭の頂点から見た図
ヘルメット治療の時期・期間・流れ・費用について
赤ちゃんの頭の形の矯正ヘルメット治療の必要性・安全性について解説しています。
ヘルメット治療の適齢期を教えてください
ヘルメット矯正のベストタイミングは、生後3か月から7か月頃です。
赤ちゃん頭の形はいつまでに整えればいいの?というご質問が多いですが、ヘルメット矯正のベストタイミングは、生後3か月から7か月頃です。
「赤ちゃんの頭がぐんぐん成長する時期に合わせて形状を整える」というのが基本的な考え方です。
しかしアクティブタイプであるスターバンドは、他製品のパッシブタイプのヘルメットに比較して、突出部のホールド力が強いため、
高月齢の開始でも効果を発揮できます。7か月を過ぎた赤ちゃんでもぜひ一度ご相談ください。
スターバンドのヘルメット治療の適齢期に関しては「ヘルメットの適正月齢」のページをご覧ください。
ヘルメット治療の期間を教えてください
ヘルメット治療の平均治療期間は5か月前後です。
平均治療期間は5か月前後ですが、基本的には月齢が小さい赤ちゃんほど治療期間は短くて済みます。
スターバンドのヘルメット治療の効果と期間に関しては「ヘルメットの適正月齢」のページをご覧ください。
- ※その他、変形レベル・装着状況・成長速度(個人差あり)によっても治療期間は異なります。
ヘルメットの1日の装着時間はどれくらいですか?
ヘルメットの1日の装着時間は、入浴時を除く23時間が理想です。
1日の装着時間は、入浴時を除く23時間が理想です。
治療開始直後は短時間のみ装着していただき、段階を踏みながら徐々に装着時間を延長していきます。
ヘルメット治療の流れを教えてください
ヘルメット治療の流れ(AHSビジターズオフィスの場合)
-
STEP01
お申し込み(無料)
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STEP02
測定コース
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STEP03
適応診断
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STEP04
ヘルメット作製
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STEP05
ヘルメット完成
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STEP06
初装着
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STEP07
フォローアップ
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STEP08
治療完了
必ず頭のゆがみが病的要素が原因ではないことを確認するため、専門の医療機関(形成外科・脳外科・頭のかたち外来等)を受診する必要があります。
スターバンドのヘルメット治療の流れに関しては「ヘルメット治療の流れ」のページをご覧ください。
実測とスマートフォンアプリ計測の違いについて教えてください
より正確に頭の形を計測し、理解するためには専用のスキャナーで計測することが大切です。
最近ではスマートフォンアプリによって赤ちゃんの頭の形を気軽に計測することができますが、計るたびに結果が異なり、正確なデータを見ることが難しいかと思います。
より正確に頭の形を計測し、理解するためには専用のスキャナーを使用することが大切です。
AHSJapanの3Dスキャナー「スタースキャナー」「スマートソック」による測定は、短時間の撮影で正確な形状確認が可能です。
0.1mm単位で出力される三次元のデータを基に、担当者がわかりやすく説明致します。
測定方法とスタースキャナーの詳細は「赤ちゃんの頭の測定方法」のページをご覧ください。
ヘルメット治療の費用について教えてください
ヘルメット治療は自由診療(自費診療)となります。
スターバンドでのヘルメット治療はスターバンドは440,000円(税込)・スターバンド3Dは495,000円(税込)になります。
治療中のヘルメットの調整や計測はこの金額に含まれています。
スターバンドのヘルメット治療の費用の詳細は「ヘルメット治療の費用」のページをご覧ください。