SHAPE OF BABY'S HEAD
赤ちゃんの頭の形について
赤ちゃんの
頭の形について
赤ちゃんの頭の形について、
おかしいけど大丈夫?自然に治るもの?
放置していても大丈夫?
赤ちゃんの頭の形を整えるにはどうすればいいの?といった
今まで10,000人以上の赤ちゃんの頭の形の悩みに関して、
多くのご相談をいただいたものについてご説明します。
赤ちゃんの頭の形のゆがみが発生する4つの原因
よく知られているのは赤ちゃんの後頭部が平になっている状態を「短頭症(絶壁)」と呼びます。
また、頭頂からみたときに左右どちらかが扁平し、非対称の状態を「斜頭症」といいます。
短頭症や斜頭症など、頭のゆがみが起きる要因はいくつか考えられます。
まずは、赤ちゃんの頭のゆがみが起きているときに考えられる原因をチェックしていきましょう。
【向き癖】寝るときの癖がある
赤ちゃんはほとんどの時間を寝て過ごしています。
寝るときの癖によって外圧がかかり、頭のゆがみが起きるケースはかなり多いです。
赤ちゃんが上を向いて寝ている場合には、後頭部が平らになる絶壁の癖がつきやすくなります。
また、どちらか一方の横向きで寝るという向き癖のある赤ちゃんも多く、頭の左右いずれかが、平らになってしまうことがあります。
こうした寝るときの癖を直さないままにすると、頭が伸びたような形になってしまいます。
寝癖・向き癖などは「位置的要因(外的要因・位置的頭蓋変形)」と呼ばれることが多いです。
【吸引分娩が原因】
出産のときに頭がゆがんでしまった
出産のときに、なんらかの原因で頭のゆがみが起きてしまうケースも少なくありません。特に多いのは、出産時の吸引分娩が原因となる頭のゆがみです。
難産のときに赤ちゃんの頭に吸引カップをつけて吸引圧をかけて引っ張る処置をすると、頭が伸びたような形になってしまうことがあります。
また、難産だと産道に長時間頭を挟まれることになり、ゆがみが生じやすいです。
他に、早産が頭の歪みの原因となるケースもあります。早く生まれた赤ちゃんの頭蓋骨は正常の週数で生まれた赤ちゃんに比べて柔らかいため、どうしてもゆがみが起きやすくなってしまいます。
【双子だとゆがむリスクが高い?】
妊娠中にゆがみが起きるケース
赤ちゃんがお腹の中にいるときに、既に頭がゆがんでしまうこともあります。
妊娠中に逆子だった場合、産後に赤ちゃんの頭のゆがみが気になることがあるかもしれません。
通常の状態であれば赤ちゃんの頭は母体の骨盤にはまり込むため圧力を受けにくいのですが、逆子の状態が続くと外圧を受けて頭が多少ゆがんでしまうことがあります。
また、双子など多胎妊娠の場合、お腹の中のスペースは単胎妊娠に比べかなり狭くなります。
この狭さによって体のゆがみが引き起こされるケースもあります。
赤ちゃんの頭の形がゆがむのは遺伝の可能性?
赤ちゃんの頭のゆがみには、遺伝による問題が潜んでいる場合もあります。
赤ちゃんの頭のゆがみには、遺伝子異常によって起こるアペール症候群やクルーゾン症候群などの病気が潜んでいるかもしれません。
これらの病気の症状の1つに、頭蓋骨縫合早期癒合症があります。
頭蓋骨縫合早期癒合症とは、赤ちゃんの頭蓋骨の柔らかいつなぎ目が通常よりも早い段階でつながってしまう症状です。
頭蓋骨が早くくっついてしまうと頭の成長がうまくいかなくなり、形がいびつになってしまうことがあります。
頭蓋骨縫合早期癒合症が起きていると、脳の発達にも影響が出ることがあるので注意が必要です
赤ちゃんの頭の形のゆがみの種類
赤ちゃんの頭の形のゆがみの原因は「病的要因」と、寝癖・向き癖などの「位置的要因(外的要因・位置的頭蓋変形)」と大きく2種類に分類され、
主な頭のゆがみの種類になります。専門用語としては「頭蓋変形」という言葉で表現します。
頭蓋変形とはいわゆる頭の形がいびつになる症状のことをいいます。
赤ちゃんの頭のゆがみには、遺伝子異常によって起こるアペール症候群やクルーゾン症候群などの病気が潜んでいるかもしれません。
これらの病気の症状の1つに、頭蓋骨縫合早期癒合症があります。
頭蓋骨縫合早期癒合症とは、赤ちゃんの頭蓋骨の柔らかいつなぎ目が通常よりも早い段階でつながってしまう症状です。
頭蓋骨が早くくっついてしまうと頭の成長がうまくいかなくなり、形がいびつになってしまうことがあります。
頭蓋骨縫合早期癒合症が起きていると、脳の発達にも影響が出ることがあるので注意が必要です
- ※ヘルメット治療は原則として向き癖等が原因の「位置的要因(外的要因・位置的頭蓋変形)」を対象としております。
- ※頭蓋骨縫合早期癒合症や水頭症などの「病的要因」の場合は医療機関にご相談する形になります。
位置的要因(外的要因・位置的頭蓋変形)の場合
斜頭・斜頭症
赤ちゃんの頭の形を上から見たとき、斜めにゆがんでいたら斜頭症である可能性があります。
原因は子宮内の環境・出産時の衝撃・向き癖などが考えられます。
短頭・短頭症
赤ちゃんの頭の形を上から見たとき、後頭部に丸みのない状態です。
いわゆる「絶壁」と呼ばれる形状です。短頭症になりやすいのは、ずっと仰向けで寝ている赤ちゃんで、常に後頭部に圧力が加わるため、頭と床の接地部分が真っ平らになってしまいます。
長頭・長頭症
赤ちゃんの頭を上から見たときに前後方向が極端に長い形状が、長頭症です。吸引分娩やNICUで過ごす時間が長いと頭が前後に長い形状に変化する場合があり、長頭症になるケースもあります。
短頭+斜頭症(複合型)
斜頭と短頭の特徴を併せ持つ歪みです。
赤ちゃんのあたまを横から見た時、左右で見え方が異なり、短頭症に見えたり見えなかったりします。
病的要因の場合
頭蓋骨縫合早期癒合症
頭蓋骨縫合早期癒合症(ずがいこつほうごうそうきゆごうしょう)は、脳の発達が不十分なうちに頭蓋骨が癒着してしまう病気です。
水頭症
頭の中に溜まっている髄液の生産、循環、吸収の障害から頭が異常に大きくなってしまう病気です。
「外的要因・病的要因」の詳細な説明は下記のページをご覧ください。
【星の子だより(コラム)】赤ちゃんの頭の形は自然に治る?治療方法は?赤ちゃんの頭の形のゆがみを放置するデメリット
日本では、頭の形のゆがみをあまり気にしない傾向があります。しかし頭の形のゆがみに起因するデメリットは無視できません。
頭の形のゆがみを放置するデメリットは以下の通りです。
- 絶壁やハチ張りの状態で頭蓋骨が固まってしまう可能性がある
- 頭の形のゆがみのせいで、顔が大きく見えたり、頭が張って見えたりする場合がある
- 好きなヘアスタイルにできなかったり、帽子をかぶったときにスタイルが決まらなかったりという問題が起きる可能性がある
- 顔の左右が非対称になることがあり、左右の耳の位置がズレ、将来メガネが必要となったときに支障が出る可能性がある
- 顔のバランスが崩れると、斜頸・顎関節症・噛み合わせ(顎関節噛み合せ不全)にも影響する恐れがある
赤ちゃんの頭の形が治るのはいつまで?
生後6ヶ月くらいまでにヘルメット治療を始めると、
頭の形が整いやすい
吸引分娩や向き癖の影響で頭の形が変化してしまうほど、0歳の赤ちゃんの頭蓋骨はかなり柔らかい状態です。
しかし、生後7カ月を超えると赤ちゃんの骨は次第に硬さを持ち始め、9カ月から1歳くらいの時期には頭が大きくなり、硬さも増していきます。
そして1歳から1歳半頃になると頭蓋骨が十分に硬くなり、頭の形も次第に定まっていきます。
そのため赤ちゃんの頭のゆがみがそれほど強くなければ、1歳半頃までに目立ちにくくなるケースもあります。
ただし、吸引分娩などの影響で赤ちゃんの頭の形が大きくゆがんでいる場合、いびつな形のまま頭蓋骨の形が定着してしまう可能性も考えられます。
頭の形を整えたいのであれば、できるだけ早く矯正を始めることもご検討ください。
まだまだ頭蓋骨が柔らかい生後6カ月くらいまでにヘルメット矯正を始めれば、頭の形が整いやすくなります。
しかしアクティブタイプであるスターバンドは、他製品のパッシブタイプのヘルメットに比較して突出部のホールド力が強いため、
7ヶ月以降の開始でも効果を発揮できます。
ぜひ一度ご相談ください。
赤ちゃんの頭の形のゆがみを治す方法(赤ちゃんの頭の形を整える方法)
赤ちゃんの頭の形がゆがんでしまった場合、何も工夫しないで自然に治ることはありません。
能動的に工夫をしたり、矯正治療したりして、赤ちゃんの頭の形を整える必要があります。しかも早ければ早いほど効果があります。
向き癖をつけないようにする
赤ちゃんの頭の形がゆがむ大きな原因の一つは、同じ方向ばかり向いて寝ることです。
赤ちゃんが寝ているときは小まめに体の向きを変え、一定方向からのみ圧力がかからないよう注意しましょう。
特に頭がまだ柔らかい時期である場合はタミータイムを積極的に取り入れることをおすすめします。
- ※タミータイムとは表面が固いものの上で赤ちゃんが同じ姿勢で横にならないようにする動作。「うつぶせ遊び」と呼ばれることが多いです。
赤ちゃんの頭が
絶壁になっている場合
タミータイムを取り入れる
赤ちゃんの後頭部が平たくなってしまうことを短頭症(絶壁)と呼びます。
短頭症は、ずっと真上を向いて寝ている赤ちゃんに起こりやすい形状です。
絶壁の状態が気になるときには、だっこの時間を長くするなどの工夫をしてみましょう。
首が安定してきたら腹ばいにする時間を作るのもおすすめです。
赤ちゃんの頭が
左右非対称になっている場合
枕やタオルなどを使って向き癖を改善する
赤ちゃんの頭の形が左右非対称になる大きな原因は、寝るときの向き癖です。右か左のどちらか一方を向いて寝ることが多い赤ちゃんは、次第に頭が変形して左右非対称になってしまいます。
この場合には、向き癖を反対側に誘導して上げた方が良いでしょう。
タオルを使った方法もありますが、置き方を間違えると赤ちゃんが窒息するなどのリスクがあるため十分に気を付けてください。
他に、向いてほしい方向から声をかけたり、おもちゃを置くなどの工夫をし、向き癖を上手に矯正していきましょう。
赤ちゃんの頭が
前後に長く伸びている場合
赤ちゃんの頭の形を矯正するヘルメットを活用
吸引分娩やNICUで過ごす時間が長いと頭が前後に長い形状に変化する場合があります。これを長頭症といいます。
頭が長いからといって、無理に押し込むような矯正を行うのは避けましょう。
長頭症の程度がそれほど激しくなければ、基本的には様子を見ても問題ないですが、気になるときは仰向け寝(真上を向く)の時間を増やすことで悪化を防げる可能性があります。
また、赤ちゃんの頭の形を矯正するヘルメットを取り入れるのも一つの方法です。
頭蓋形状矯正ヘルメットにより
赤ちゃんの頭の形を整える
赤ちゃんの頭の形矯正ヘルメット(頭蓋形状矯正ヘルメット)による治療は、赤ちゃんの頭に一人一人の頭の状況に応じたフルオーダーメイドのヘルメットをかぶせる治療法です。
治療の目的は「頭のゆがみの矯正」であるため、すでに頭の形がゆがんでしまっている赤ちゃんに効果があります。
ヘルメット治療は、開始月齢が早いほど高い効果が期待できるため、早めの相談をおすすめいたします。
ヘルメット治療に関しては「赤ちゃんの頭を矯正するヘルメット治療とは?」のページに詳しく解説してありますのでご参照ください。
赤ちゃんの頭の形がゆがみが気になるとき、ゆがみが発生していた場合の対応
実際に赤ちゃんの頭の形のゆがみが気になるとき、ゆがみが発生していた場合はどうすればいいでしょうか?
赤ちゃんの頭の形が気になる場合は
形成外科や脳神経外科にご相談
赤ちゃんの頭の形が気になる場合、まずは形成外科や脳神経外科にご相談をすることをおすすめします。
赤ちゃんの頭の形は、成長とともに目立たなくなるケースもございます。
とはいえ、「小頭症」「水頭症」「頭蓋骨縫合早期癒合症」といった病的要因が起きている可能性もゼロではありません。
頭のゆがみの程度に関わらず、気になると感じた場合には一度の医療機関を受診しておくとよいでしょう。
医師に相談して様子をチェックしてもらうことは、安心材料になります。
矯正や治療が必要と判断された場合、小児科や小児外科の医師から形成外科や脳外科などを紹介してもらえるのが一般的です。
赤ちゃんの頭の形のゆがみが
起きている場合は専門の医療機関にご相談
赤ちゃんの頭のゆがみが強いと感じる場合やゆがみの程度が大きく気になる場合は専門の医療機関にご相談することをおすすめします。
赤ちゃんの頭の骨はかなり柔らかいため、ちょっとした刺激によってゆがんでしまうことがあります。
特に、吸引分娩など出産の方法によっては頭がゆがみやすくなり、普段の向き癖が頭のゆがみにつながるケースもあります。
AHSJapanでは医療従事者が赤ちゃんの頭の形でお悩みの方の無料相談を受け付けております。最寄りの地域の提携医療機関の紹介も可能なので、一人で悩まずにぜひご相談ください。
赤ちゃんの頭の形専用の
計測機器(3Dスキャナー)で測定をして
赤ちゃんの頭のゆがみを客観的に判断
実際に赤ちゃん頭の形にゆがみがあるのか、目視や主観的に判断せずに、赤ちゃん頭の形を測定する専用の計測機器(3Dスキャナー)を使い、測定して客観的に判断することをおすすめします。
専用の計測機器(3Dスキャナー)は一般の小児科や小児外科の場合、赤ちゃんの頭の形を計測する3Dスキャナーを常備している医療機関は少ないです。
AHSJapanではスタースキャナーという1.5秒で多角度から形状確認が可能な専用の計測機器(3Dスキャナー)にて赤ちゃんの頭の形を正確に計測して、その場で測定結果を知ることができます。
初回無料にて「頭のゆがみ度測定コース」を実施中
現在、AHSJapanでは初回無料にて「頭のゆがみ度測定コース」を実施していますので興味のある方はお申し込みください。
ご相談・測定だけでもOKです。一人で悩まずにお気軽にご相談ください。
「頭のゆがみ度測定コース」に関しては「頭のゆがみ度測定コース」のページに詳しく解説してありますのでご参照ください。