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赤ちゃんに枕は必要なのか?FDA(アメリカの食品医薬品局)による声明
2022年11月、アメリカの食品医薬品局(FDA: Food and Drug Administration)からこんな声明文が発表されました。
※FDA:日本の厚生労働省と同様に、医薬品・医療機器などの許可や違反品を取り締まっている公的機関。
声明文の内容は、「乳幼児用頭部整形枕(ドーナツ枕他)は、乳幼児突然死症候群(SIDS)を含む乳幼児突然死や窒息死の危険性があるため、使わないでください」とのことです。
理由としては
1.乳幼児用頭部整形枕は頭の変形の予防または治療を目的とする名目で販売されていますが、その有効性が実証されていない。
2.枕はおもちゃ・柔らかいもの・緩んだ寝具の使用と同様に乳幼児突然死症候群の要因になっている。
乳幼児の頭部整形枕(ドーナツ枕・ベビー枕)の安全性と有効性
乳幼児の頭部整形枕は、典型的には小さな枕で、中央にくぼみまたは穴があり、乳幼児が仰向けに寝ている間、乳幼児の後頭部を包み込むように設計されているいわゆるドーナツ枕です。
一方、中央にくぼみや穴がない長方形の枕もあります。これらは、乳幼児の頭の形や対称性を改善し、扁平頭症候群やその他の病状を予防または治療すると主張され販売されています。
しかし、これら使用の安全性と有効性は実証されていません。そのため乳児用頭部形成枕を所有している場合は、それを廃棄し、他人に寄付したり譲渡したりしないでください。
乳幼児の授乳枕(授乳クッション)の安全性
乳幼児を授乳枕(授乳クッション)の上で寝かせるのも危険です。
授乳枕の上で眠ったままにしておくと、赤ちゃんがうつぶせになり、柔らかい布の上で頭を反らせてしまうことがあります。また、赤ちゃんが枕に寄りかかると、頭が前に倒れてしまいます。
気道が塞がれ、窒息の危険が伴いますのでご注意下さい。多くの授乳枕の問題点は、赤ちゃんが快適に眠れるように見えることです。
そして、赤ちゃんはそのようにして眠りにつきます。しかし、他の枕と同じように、授乳枕は赤ちゃんが寝ても安全ではありません
赤ちゃんの安全な睡眠環境とは?
安全な睡眠環境を促進するために国立衛生研究所(NIH)と米国小児科学会(AAP)も枕などの柔らかいものがない平らな(傾斜のない)面にむき出しのベビーベッドで仰向けに寝ることを推奨しています。
ではそもそも乳幼児に枕は必要なのかについてまた頭が変形しないようにどうしたら良いのかを紹介致します。
枕の必要性
結論から言うと2歳までの赤ちゃんに枕は必要ありません。
米国小児科学会は、赤ちゃんの枕の使用時期については、赤ちゃんが2歳になってからと勧めています。
2歳以降になると、もうベビーベッドで寝ることはなくなり、手助けなしで完全に動いたり寝返りを打ったりできるようになるからです。
大人の背骨がS字の形状しており、首元は図のようにカーブになっており、枕はここに充てることで頭の重さを分散させて楽な姿勢を保つようになっています。
一方赤ちゃんの背骨は大人程ぐねぐねしておらず、C字に近いようなカーブを呈しています。仰向けになったときの頭の重さは首に負担がかかるわけでもないので枕は不要なばかりでなく、頭が前に倒れて気道を塞がる危険要素になってしまいます。
仰向けで寝ると赤ちゃんの頭の形が変形するのか?
仰向けで寝ると頭が変形することを心配される方も多いかと思いますが、そもそも頭が変形する原因は、子宮内の影響、出産時の影響や頭部の同一方向の長時間睡眠からの頭部に同一箇所での圧力がかかる影響等です。
これらの変形を起こさないようにするには『タミータイム』が大事になってきます。起きている時にうつ伏せ遊びや抱っこの時間をできるだけ長くとり、同一姿勢を癖づけないように心がけましょう。
夜寝るときは左右に向き癖がつかないよう右向き左向きを数日ごとに変えていただいても良いかと思います。
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勿論変形レベルによっては早期の治療開始が理想の場合もあるため、早めに相談いただけると良いかと思います。
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かただ小児科クリニック 院長 医学博士
【経歴】
慶応義塾大学病院小児科で初期研修後同大学勤務・東京都立清瀬小児病院(小児循環器・小児麻酔:現東京都立小児総合医療センター)・他慶應小児科関連病院勤務
【講師・委員】
獨協医科大学越谷病院小児科講師・埼玉県立大学看護学科非常勤講師・チャイルドシート検討会委員(日本小児保健協会)ほか歴任
【学会等】
日本小児科学会・日本渡航学会(認定医)・日本小児東洋医学会、日本小児心身症医学会会員ほか
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